最終更新日: 2016/04/01
おはようございます。
4月1日新年度の始まりです。
日本全国津々浦々、期待と不安に胸膨らませて新卒の方々の入社日です。
当社でも実に25年振りに高卒の新入社員をお迎えします。
大切に若い力を育てていきますよ^^
さて、今日は「本田宗一郎の夢を叶えた男」をお伝えします。
本田技研工業㈱の創業者の本田宗一郎は
航空機を開発する夢を持っていた。
ホンダのオートバイのエンブレムであるウイングマークは
「いつかは空へ羽ばたきたい」という願いを込めて採用されたものである。
1962年(昭和37年)に本田宗一郎が航空機事業への参入を宣言し、
1964年に航空事業のノウハウを収集するため本田航空を設立。
50年の時を経て2014年量産一号機がアメリカで初飛行
ここにホンダ創業者「宗一郎」の夢が叶った
「本田宗一郎の夢を叶えた男」
ホンダエアクラフトカンパニーCEO藤野道格(みちまさ)氏
東京大学工学部航空学科卒業。
日本の航空機産業に魅力を感じられず車の技術者になろうと、
ホンダに入社したのが1984年。
藤野氏の発言は、仕事・人生に役に立つと思いますので、
ご案内させていただきます。
《改善では意味がない》
既存機のようにエンジンを後ろに配置しても
3%とか5%の改善は出来たと思います。
しかし、その程度の改善なら他社でもやっています。
ホンダがやる以上、今までにない
新しい価値を生み出さないと意味がありません。
「スピードが速い」とか「高い速度で飛べる」だけでなく、
飛躍的にビジネスジェット機を進化させたいと考えたんです。
ご存知のように、ホンダジェットが他社と大きく違うのは、
エンジンが主翼の上に配置していることです。
《最適配置が見つかった》
最初は誰もが、「前例がない」「聞いたことがない」と懷疑的でした。
我々の試験を見ていたボーイングの技術者も
「ホンダは何をバカなことをやっているんだ」と
言っていたくらいです。
でも、シミュレーションを繰り返し、
最終的に最適配置を見つけることが出来ました。
ホンダジェットは、機体中央に配置することによって
高速飛行時の巡航効率を高め、機内スペースを広くすることに成功した。
《独自開発》
航空機の研究を始めて以来、独自の開発が出来たのは、
ゼロから自分たちで取り組んだことが大きいと思います。
多くの人から「中途採用で経験者を入れたらどうか」
「他社の技術者を採用したらどうか」と言われました。
でも自分たちでやらないと、
どこが技術の肝になるのかが体感的に理解できません。
まさに、人真似を忌み嫌った宗一郎のDNAがここに受け継がれている。
《きちんとしたトイレが重要》
このクラスのビジネスジェット(7人乗り、乗員1人、乗客6人)には、
仕切りカーテンだけの緊急用のトイレしかなく、
それが普通とされてきました。
しかし、それでは女性が敬遠します。
ビジネスジェットは、奥さんが購入に影響を及びますから、
きちんとしたトイレも重要です。
ホンダジェットでは、ドアで仕切るトイレを設置しています。
それも、機内を広く取れたから可能になった。
車の購入は奥さんがほとんどの権限を握っているのは、
周知のとおりです。
ビジネスジェットも奥さんが購入に影響することを知りました。
ホンダのジェット機は、1機450万ドルです。
《機体チェックもホンダ流》
ホンダジェットとは美しさにこだわり、
機体チェックもホンダ流にしました。
業界常識では3フィート(約91CM)離れて外観に
傷がないか調べるのですが、それを3インチ(約7.6CM)にしました。
コンセプトは、「車のボンネットのように綺麗に反射する機体」です。
素晴らしい拘りです。こういった拘りが業界を変えて行くんですね。
一部高根沢氏の月刊レポートより
今日も最後までお読み戴きありがとうございました。
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