最終更新日: 2017/02/27
おはようございます。
私たちは仕事に対する姿勢や
趣味のゴルフやテニス・・・
集中して取組むべきことが身の回りにはたくさんあります。
これらに対する動機付け、つまり「意欲」がとても大切ですが、
メンタル的に重要になるのが、いかに感情を自制することが出来るかです。
高い集中力と感情コントロール能力とは、表裏一体の関係にあります。
感情を上手にコントロールできれば、集中力を一貫して維持し、
さまざまなプレッシャーにもひるむことなく
安定してプレーし続けることができます。
スポーツ選手の注意集中をそらせる要素には、たくさんのものがあります。
観客の声援、周囲の期待、失敗への恐れ、
相手から受けるプレッシャーなどがそうしたものです。
しかし、自分をコントロールするためのもっとも大きな障害は、感情の乱れです。
つまり、ゲームで最高のパフォーマンスを発揮するためには、
選手は自らの感情をコントロールする
能力を養わなければならないというわけです。
テニスのメンタルトレーニングの世界的権威であるジム・レアーは、
長年の研究の結果、スポーツ選手の試合中の感情レベルは
次の4つに分けることができ、
それはある特徴的なしぐさによって外からでもはっきりと
見てとることができると言っています。
1 あきらめ
(無気力なしぐさ、言い訳、戦意喪失などが特徴で、
エネルギーの状態は低く消極的)
2 怒り
(イライラしたしぐさ、暴言、険悪な表情などが特徴で、
ネガティブエネルギーが充満している)
3 びびり
(懸命に戦おうとしているのだが、動作が気ぜわしくピリピリしている、
いわゆる過緊張状態)
4 チャレンジ
(強く自信にあふれた態度、プレッシャーをむしろ楽しむかのよな
余裕のある表情が特徴で、エネルギーの状態は高く積極的)
レイアーは、この1から4までの
感情レベル(前回参照)の中で勝利につながるのは、
4のチャレンジだけだと言います。
彼は、こうした好ましい心の状態を
IPS(Ideal Performance State)、
つまり実力が十分に発揮できる理想的な心の状態と呼びました。
(これが【ゾーン】です。)
そしてスポーツ選手が、試合中にできるだけ意図的に
この状態に入れるテクニックを身に着けることが、
メンタルトレーニングの重要な柱であると言っています。
感情コントロールというメンタルテクニックを学ぶ前に、
あらかじめ理解しておいていただきたいのは、
選手がこうした感情レベルに入るのは、インプレーというよりもむしろ、
プレーとプレーの間にあるインターバルタイム(オフプレー)だという点です。
例えば野球選手がボールを投げたり、バットを振ったりしているその瞬間に、
感情が突如として乱れるなどということはあり得ません。
ところが挑戦心にあふれ、意欲満々でバッターボックスに立っていた選手が、
たった1球の判定によって突如冷静さを失い、審判に怒りをぶつけたり、
びびったりすることはしょちゅうです。
そしてそれは、すべてインプレーの後にくるオフプレーのときにほかなりません。
つまり人間は、集中すべき対象に心が占められている瞬間に
感情が乱れるようなことはなく、オフプレーの間に前のプレーを反省したり、
次のプレーに対する不安や期待によって感情を乱してしまいがちなのです。
ほら、仕事でも忙しく動いている時より、
仕事が薄い時ほど、ろくなことを考えないですよね。
【ポイント】
「オフプレーを上手にマネジメントする」→「上手な感情コントロール」
→「心が挑戦心にあふれる」→「グッド・パフォーマンス」
という流れが見えてきます。
これって仕事も一緒だと感じませんか?
一部 白石 豊 先生の著書より
今日も最後までお読み戴きありがとうございました。
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