最終更新日: 2012/02/18
おはようございます。
トムとジェリー
私たち世代が小学校の頃
確か日曜日の朝の番組だったかなぁ・・・
このキャラクターを見れば、自然と浮かんでくるエンディングのテーマソング
このアニソンを口ずさめる人はたくさんいるでしょう?
今日は、その後の『トムとジェリー』をお伝えします。
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ネズミのジェリーが大人になった頃、
ネコのトムはもうこの世にいませんでした。
トムは自分の命の終わりがすぐ傍まで来ているのを知ったとき、
こっそりジェリーの前から姿を消しました。
ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかったのです。
トムはジェリーの心の中ではずっと
喧嘩相手として生きつづけたかったのです。
トムがいなくなったのに気づいたとき
ジェリーは悲しみはしませんでしたが、退屈になるなと思いました。
トムとの喧嘩は最高にスリルのあるゲームでしたから。
胸の奥が不思議にチクチクはするのですが、
それが何なのかジェリーにはよくはわかりませんでした。
トムの願い通り、
ジェリーの心の中でトムはいつまでも仲の悪い喧嘩相手でした。
そんなある日ジェリーの前に一匹のネコが現れました。
トムよりのろまで体も小さいネコです。
喧嘩相手のトムがいなくなって寂しかったジェリーは、
今度はこのネコを喧嘩相手にしようと考えました。
そこでジェリーは,
穴のあいた三角チーズが仕掛けられたネズミ取りを利用して、
そのネコに罠をかけることにしました。
いつもトムにしていたように。
ジェリーは物陰に隠れて、
ネズミを求めてネコがネズミ取りの近くに来るのを待っていました。
そして思惑通りネコが罠に向かって近づいてきます。
ジェリーはしめしめと思いました。
いつものように、自分がネズミ取りにひっかかるふりをして、
逆にネコをネズミ取りにかけてやるんだ。うふふ。
手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が頭に浮かびました。
でも、そのネコはトムではありません。
ネコはチーズの近くまで来たとき、
ジェリーが出てくるより早く美味しそうなねずみの匂いに気づき、
目にもとまらぬ速さで隠れていたジェリーに襲いかかってきました。
ジェリーはいつもトムから逃げていたように逃げましたが、
トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい、
体をガブリと噛まれました。
ジェリーも噛みつき返しましたが、
トムより体が小さいはずのネコは平気です.
ジェリーは薄れ行く意識の中で、
本当はネズミがネコと喧嘩して勝てるわけがないことと、
いつもトムはジェリーに「してやられた」ふりをして、
わざとジェリーを捕まえないでいたことを、
そのとき始めて知ったのです。
トムの大きな優しさと友情に気づいたのです。
そしてトムがいなくなった時の胸の奥の
チクチクの正体にも気づきました。
かけがえのない友を無くした悲しみでした。
ジェリーの魂が体を抜けた時、
空の上には優しく微笑みジェリーを待っているトムがいました。
「また喧嘩ができるね」
「のぞむところさ、今度こそは捕まえてやるぞ」
ネズミだって生きものさ♪
ね~こだ~って生きものさ ♫
今日も最後までお読み戴きありがとうございました。
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