原町日の出町店 店舗ブログ

「伝説の南相馬LIVE」

最終更新日: 2013/02/14

おはようございます。







今日は、2月14日

 

 

 

 

セントバレンタインデーですね。

 

 

 

 

このバレンタインデーも、ここ数年は、様変わりしているようです。

 

 

 

 

ちょっと前までは、意中の男性。

 

 

 

 

職場の男性陣への義理チョコだったのが

 

 

 

 

プラス、「自分チョコ」だそうですね。

 

 

 

 

この期間、年間チョコの売上の何%くらい売れんだろう・・・?

 

 

 

 

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来月15日に「中村文昭氏 福幸 LIVE in 南相馬講演会を開催します。

 

 

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年間に300回以上、全国を飛び回り講演をされている超売れっ子の講演家です。

 

 

 

 

昨年の3月28日にも中村さんをお招きして講演をして戴きました。

 

 

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その際、講演して戴いた音声を録音して、

 

 

 

 

この講演CDを南相馬の震災遺児に寄付をするという

 

 

 

 

チャリティ販売をさせてもらっています。

 

 

 

 

各地の講演会では、必ず講演の記録をとって

 

 

 

 

無料で希望者に配ったりしているそうですが・・・

 

 

 

 

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講演を聴き終わって申込受付をしたところ

 

 

 

 

200名以上もの方々に買って戴きました。

 

 

 

 

その後も全国各地の様々な方々に申込を戴き

 

 

 

 

1月末現在、25万円の寄付を戴き南相馬市を通じて

 

 

 

 

ご寄付をしています。

 

 

 

 

 

 

中村さんの講演CDは、数えきれないほど出回っています

 

 

 

 

約7年くらい前に沖縄で行われた講演CDが

 

 

 

 

ファンの間で「伝説の沖縄講演」と呼ばれ一番コピー枚数が多いんだそうです。

 

 P1030750.JPG 

 

この南相馬での講演CDが全国で大ブレイクしているそうで

 

 

 

 

ファンの方々は「話の内容が今までのBEST3に入る

 

 

 

 

声の迫力がゼンゼン違うって言われるんですよ」etc・・・(中村文昭さん談)

 

 

 

 

「伝説の沖縄講演」再来

 

 

 

 

 

「伝説の南相馬LIVE」になっています。

 

 

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中村文昭さんの経営する(有)クロフネカンパニーHPに

 

 

 

 

講演情報をアップ!

 

https://www.kurofunet.com/nakamura/w/archives/category/koen/%e6%9d%b1%e5%8c%97



福幸LIVE in 南相馬ポスター.jpg 

 

 

ご覧ください。

 

                                         今日も最後までお読み戴きありがとうございました。


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上記の内容は、2013/02/14当時のものです。現在とは異なっている場合がございますので、ご注意ください。

社員の成長

最終更新日: 2013/02/13

おはようございます。






一昨日(11日)の晩、若手社員と仕事が終わってから食事に行きました。

 

 

 

 

先週金曜日、仕事が始まって、まもなく私の所に彼がやって来ました。

 

 

 

 

「社長、近々呑みに連れて行って下さい。」

 

 

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「あぁ、良いよ。いつでも。」

 

 

 

 

「じゃあ、週明け定休日の月曜日にしようか?」私

 

 

 

 

「ホントですか?」

 

 

 

 

「じゃあ、俺と2人で・・・。良いですか?

 

 

 

 

いろいろ社長と話をしたいことがあるんで・・・」彼

 

 

 

 

初めてのことだったので、

 

 

 

 

んっ!何だろう・・・急に

 

 

 

 

って思いつつ・・・

 

 

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先月12日に整備スタッフを全員集めて

 

 

 

 

私は、全身全霊の想いを発信しました。

 

 

 

 

結論から言うと、あの日のメッセージを「」に感じてくれていました。

 

 

 

 

大震災、大津波、原発災害、同僚や先輩たちの相次ぐ退職・・・

 

 

 

 

彼の家も築僅か2年目で津波の被害を受けて半壊状態

 

 

 

 

心が揺れ動いて当然です。

 

 

 

 

その気持ちの導線を繋いだのが1月12日のメッセージでした。

 

 

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更に繋がった導線にスイッチが入りました

 

 

 

 

我社の女性店長の言葉だったそう・・・

 

 

 

 

線が繋がっても悩む彼は、店長に悩みを打ち明けます。

 

 

 

 

「俺、やりたいことをやりたい。

 

 

 

 

誰にも邪魔されず、一人で整備や板金の仕事をやりたい。」

 

 

 

 

「そう思うんだったら、辞めたら。

 

 

 

 

でも、貴方が選んだこの会社で貴方がやれるだけのことをやったの?

 

 

 

 

力を出し切って精一杯やった!って自信持って言える?

 

 

 

 

私だって、この仕事で自分の目指すことが出来たら、

 

 

 

 

いつでも辞めるよ。

 

 

 

 

まだ、私はそこまで出来ていないから・・・」店長

 

 

 

 

この言葉で彼の心にバチンと音を立ててスイッチが入りました

 

 

 

 

彼は、

 

 

 

 

今までの俺の生き方って、逃げていた、いつもそうだった。」と、

 

 

 

 

一瞬のうちに気付いたそうです。

 

 

 

 

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社長。俺、職場を変えて行きますから

 

 

 

 

何をすれば良いのか解んないですけど変えたいんです。

 

 

 

 

社長がいつも言っている事の意味が解ったんですよ。」

 

 

 

 

 

「良かったなぁ・・・。ここで気付いて。」

 

 

 

 

 

 

「でも、俺イライラするんですよ。

 

 

 

 

俺が一所懸命に雰囲気を良くしようって、

 

 

 

 

思えば思うほど、動けば動くほど・・・」彼

 

 

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「そりゃ~、ちょっとや、そっとじゃ変わんないよ。

 

 

 

 

そんな短期間で周りが変わるんだったら、とっくに変わっているよ。

 

 

 

 

それより、貴方のイライラする気持ちが大切で成長の証なんだ。

 

 

 

 

ちょっと前まで貴方だって周りにイライラする気持ちなんか

 

 

 

 

なかったでしょ?

 

 

 

 

何とか良くしたいって思う気持ちと現実のギャップがあるから

 

 

 

 

イライラするんだ。」私

 

 

 

 

 

「あっ!そうですねぇ。すっかり納得です。」彼

 

 

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とっても嬉しく頼もしく楽しいひと時、

 

 

 

 

 

私自身が成長したような錯覚をしました。

 

 

 

 

 

いや、何よりこれから彼の積極的・肯定的な考えと行動が

 

 

 

 

大きく成長する原動力になるでしょう。







                                      今日も最後までお読み戴きありがとうございました。


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上記の内容は、2013/02/13当時のものです。現在とは異なっている場合がございますので、ご注意ください。

「海に行きたい」

最終更新日: 2013/02/11






おはようございます。





連休最終日






今日は建国記念日です。






日本が建国されたのは、いつ?





ウィキペディアには・・・





神武天皇即位紀元(じんむてんのうそくいきげん)は、






初代天皇である神武天皇即位したとされる年を元年(紀元)とする、





日本紀年法である。


神武天皇.jpg



日本書紀によると、天皇在位は辛酉年(神武天皇元年)1月1日紀元前660年2月18日






神武天皇76年3月11日(紀元前585年4月9日)とされる。







と、あります。







今から2673年前なんですね!









現在の今上天皇(きんじょう)が125代だそうですから・・・




今上天皇.jpg



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E6.AD.B4.E4.BB.A3.E5.A4.A9.E7.9A.87.E3.81.AE.E4.B8.80.E8.A6.A7




現存する世界の中で最も歴史のあるロイヤルファミリーです。








私たちが生まれ、育った日本






世界に誇れる国です。









さて、今日はHondaのHPの中にある、






ちょっと粋なラブストーリーをお伝えします。











「海に行きたい」







クルマの免許更新に行った帰りの車の中で






私は急に海が見たくなった。

 

 







 

「えっ、こんな冬に海?!」

 






彼はそう言って困った顔をしていた

 

 

 



海.jpg







 

彼と私は友達同士






ちょうど更新の時期が一緒だったので






二人で行くことになった

 

 










 

「そうだよね~、さむいよねぇ・・・」

 

 










彼とはみんなで遊ぶことが多く





二人きりになるのは今日が初めてだった





最初は何となく緊張していたけれど





気が付くとすっかり話に夢中になっていた

 

 





 

踏切待ちで電車が通り過ぎた







その時だった

 

 

ハート砂浜.jpg 






 

「あれっ!」

 

 

窓の向こうに海が見えた





 

私はびっくりして彼を見た

 






「あれ、海にきちゃったね~」

 

 





そう言って笑う彼の横顔をみていたら





なんだか胸がドキッとした

 

 

 









夕日で空がオレンジ色に染まり






海がキラキラと輝いていた




                                      今日も最後までお読み戴きありがとうございました。


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妻の祈り 完結編

最終更新日: 2013/02/10





おはようございます。






シリーズでお伝えしてきた「妻の祈り」







今日が完結編です。






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僕は例えようのない悲しみを覚えていた。








そして最後の朝

 

 



妻を抱き上げたとき

 

 

 


僕は、一歩たりとも歩みを進めることができなかった。

 

 

 


その日息子はすでに学校へ行ってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 



僕は妻をしっかりと腕に抱き、そして言った。

 

 

 


「今まで気づかなかったよ。僕たちの結婚生活に、

 

 

 

 

こうしてお互いのぬくもりを感じる時間がどれほど欠けていたか・・・



 

 

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そして僕はいつもどおり仕事へ向かった。

 

 

 


何かにせき立てられるように、とにかくここで、

 

 

 

 

最後の最後で自分の決心が揺らいでしまうのが怖くて

 

 

 


それを振り切るかのように、車を停めると鍵もかけずに飛び出し

 

 

 


オフィスのある上の階まで駆け上がっていった。

 

 

 


気が変わってしまう前に、オフィスへ行かなければ。

 

 

 

 

早く「ジェーン」のもとへ!

 

 

 

 

 


ドアを開けるとそこに「ジェーン」がいた。

 

 

 


彼女を見た瞬間、僕は思わず口にしていた。

 

 



「ジェーン、すまない。 僕は離婚はできない。」

 

 



「ジェーン」は「はあ?」という目で僕を見つめ

 

 

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そして額に手をあてた。「あなた、熱でもあるの?」

 

 



僕はジェーンの手を額からはずし、再度言った。

 

 

 


「すまない、ジェーン。僕は離婚はできないんだ。」

 

 



「妻との結婚生活が『退屈』に感じられたのは、

 

 

 

 

彼女を愛していなかったからではなく僕が毎日の小さな幸せを、

 

 

 

 

他愛のない、だけどかけがえのない小さな日常を

 

 

 


大切にしてこなかったからなんだ。

 

 

 


今頃になって気づいたよ。

 

 

 

 

あの日、あの結婚した日僕が彼女を腕に抱いて家の中へ

 

 

 

 

初めての一歩を踏み入れたあの日のように僕は死が二人を分つまで、

 

 

 

 

彼女をしっかり腕に抱いているべきだったんだ!」

 

 

 

 

 

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「ジェーン」はようやく事の次第を理解したようだった。

 

 

 


そして僕のほっぺたを思いっきりひっぱたくと、

 

 

 

 

扉をバタン!と閉め

 

 

 


ワーッ!と泣き叫びながら飛び出して行った。

 

 

 

 



僕はそのまま黙って階下に降りた。

 

 

 


見ると、花屋が目にとまった。

 

 

 


僕はそこで、妻のためのブーケをアレンジしてもらった。

 

 

 


店員が「カードには何とお書きになりますか?」と聞いてきた。

 

 

 


僕はふと微笑んで、言った。

 

 

 


「そうだね、こう書いてくれ。」

 

 



『毎朝君を腕に抱いて見送るよ。死が二人を分つ、その日まで...』

 

 

 

 

  

 

 






その日の夕方、僕は

 

 

 


妻への花束を抱え、顔に笑顔をたたえて家についた。

 

 

 


はやる気持ちで階段を駆け上がる!

 

 

 


早く早く!妻のもとへ!


 

 

 

 

 

 

 

 


出迎えてくれた妻は

 

 

 

 

 


ベッドで冷たくなっていた・・・

 

 

 

 



何も知らなかった。

 

 

 


僕は、何も知らなかったのだ。

 

 

 


妻が「ガン」であったことさえも。

 

 


ジェーンとの情事にうつつをぬかしていた僕は、

 

 

 


妻がこの数ヶ月必死で病魔と戦っていたことに

 

 

 


気付きさえしなかったのだ!

 

 

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妻は分かっていたのだ。自分がもうじき死ぬことを。

 

 

 


彼女が出してきた「離婚の条件」

 

 

 


僕を責めるものではなく、僕を救うためのものだったのだ!

 

 

 


自分亡き後、最愛の息子から

 

 

 


僕が責められることがないように。


 

 

 

 

 

 


毎朝お母さんを抱き上げて優しく見送るお父さん。

 

 

 


そう、そういう僕を毎朝見ていた息子にとって

 

 

 


僕はまぎれもなく

 

 

 


「お母さんに離婚をつきつけたお父さん」ではなく

 

 

 


「お母さんを最後まで愛したお父さん」となったのだ!

 

 

 

 

 

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僕はどうしても皆さんにお伝えしたかった。

 

 

 


日々のささやかな幸せ・・・

 

 

 

 

それが人生で何よりも大切であるということを。

 

 

 


幸せは

 

 

 


大きな家、土地、高価な車、または銀行の残高・・・

 

 

 


そんなものの中にあるのではないということを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もしも今、あなたの傍らにかけがえのない伴侶がいるのなら

 

 

 


毎日がどんなに忙しくても

 

 

 


どうか、相手が大切だと伝える小さなジェスチャーを

 

 

 


心を通わせる時間を

 

 



大切にしていっていただきたいと思います。






涙がつーっと頬を流れた。


 


穏やかな日曜の朝に

 

 

 


こころの深いところにグッと入ってきた

 

 

 


一人でも多くの方とシェアしたいなと思った

 

 

 

 

 

 


そんなお話でした。

 




                                     今日も最後までお読み戴きありがとうございました。


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妻の祈り 3

最終更新日: 2013/02/08





おはようございます。








引続き「妻の祈り」をお伝えします。








妻は目を閉じたまま、








 

そっとどうかあの子には離婚のことは言わないでと耳元でささやいた。

 

 

 


僕は黙ってうなずいた。

 


 

 

でもなぜか、そうしながら心はひどく動揺していた。

 

 

 

 

 

 

 


妻をドアの外に静かにおろすと、

 

 

 

 

彼女はそのままいつものバス停へ向かって歩いていった。

 

 

 


僕もいつもどおり車に乗り込み仕事へ向かった。

 

 

 

 

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2日目の朝

 

 

 


初日よりは少しは慣れた感があった。

 

 

 


抱き上げられながら、妻は僕の胸に自然ともたれかかっていた。

 

 

 


僕はふと、彼女のブラウスから薫るほのかな香りに気づいた。

 

 

 


そして思った。

 

 

 


こうして彼女をこんな近くできちんと見たのは、

 

 

 

 

最後いつだっただろうかと・・・

 

 

 


妻がもはや若かりし頃の妻ではないことに、

 

 

 

 

僕は今さらながら驚愕していた。

 

 

 

その顔には細かなシワが刻まれ

 

 

 


髪の毛には、なんと白いものが入り交じっている!

 

 

 


結婚してからの年数が、これだけの変化を彼女に・・・

 

 

 


その一瞬、僕は自問した。

 

 

 

 

「僕は彼女に何てことをしてしまったのだろう」と。

 

 

 

 

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4日目の朝

 

 

 

彼女を抱き上げたとき、ふと

 

 

 


かつて僕らの間にあった、あの愛情に満ちたつながり感が戻ってくるのを感じた。

 

 

 

 


この人は

 

 

 


この女性は

 

 

 


僕に10年という年月を捧げてくれた人だった。

 

 

 

 

 

 

 



5日目、そして6日目の朝

 

 

 


その感覚はさらに強くなった。

 

 

 


このことを、僕は「ジェーン」には言わなかった。

 

 

 

 

 

 

 



日にちが経つにつれ

 

 

 


妻を抱き上げることが日に日にラクになってゆくのを感じた。

 

 

 


なにせ毎朝していることなので、腕の筋力もそりゃ強くなるだろうと

 

 

 


僕は単純にそう考えていた。

 

 

 

 

 

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ある朝、妻はその日着てゆく服を選んでいた。

 

 

 


鏡のまえで何着も何着も試着して

 

 

 


それでも体にピッタリくる一着が、なかなか見つからないようだった。

 

 

 


そして彼女は「はあ〜っ」とため息をついた。

 

 

 


「どれもこれも、何だか大きくなっちゃって・・・」

 

 



その言葉を耳にして、僕はてハッ!とした。

 

 

 

 

妻はいつの間にやせ細っていたのだ!

 

 

 


妻を抱き上げやすくなったのは、僕の腕力がついたからではなく

 

 

 


彼女が今まで以上に軽くなっていたからだったのだ!












愕然とした。

 

 

 


それほどまで、やせ細ってしまうまで彼女は痛みと苦痛を胸のなかに・・・

 

 



僕は思わず手を伸ばして、妻の髪に触れていた。


 

 

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そこに息子がやってきた。

 

 

 


「ダディー、マミーを抱っこして『いってらっしゃい』する時間だよ!」

 

 


息子には、父親が母親を毎朝抱き上げるこの光景を目にすることが

 

 

 


すでに大切な日常の一場面となっているようだった。

 

 

 



妻は、そんな息子にむかって「おいで」と優しく手招きしたかと思うと

 

 

 


彼を力いっぱいぎゅっと抱きしめた。

 

 

 


僕は思わず目をそらした。

 

 

 


そうしないと、最後の最後で、気が変わってしまいそうだったからだ!

 

 

 

 

 



僕はだまって、いつものように妻を腕に抱き上げ

 

 

 


寝室から、リビング、そして玄関口へと彼女を運んだ。

 

 

 


妻はただそっと、僕の首に腕を回していた。

 

 

 


そんな彼女を、気づいたら強くグッと抱きしめていた。

 

 

 


そうまるで、結婚したあの日の僕のように・・・

 

 

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彼女の、それはそれは軽くなった体を腕のなかに感じながら

 

 

 


僕は例えようのない悲しみを覚えていた。



 

 

つづく・・・ 










                                      今日も最後までお読み戴きありがとうございました。

                                      


次回は、ラストシーンへと続きます。 

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