最終更新日: 2014/05/12
おはようございます。
アメリカフロリダ州にある
ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの
日本館(ジャパン・パビリオン)であった心あたたまるお話です。
ディズニーのジャパン・パビリオンで、日本人が接客中のことでした。
80歳くらいの小柄なアメリカ人夫婦が、
アクセサリーのショーケースを覗き込んでいました。
ミッキーのTシャツを着た二人は、
指輪をつけたり外したりしてはしゃいで、
絵に描いたような仲むつまじい夫婦でした。
奥様が真珠のネックレスを選んだところで、
「よくお似合いですね。記念日か何かですか?」と話しかけてみた。
すると、旦那様がにっこり笑って言いました。
「これを買ってやるのに50年かかったんだ」
老夫婦は、若い頃小さなレストランを経営していたそうです。
「小さなレストランでね、女房がアップルパイを焼くと
村じゅうから人が集まってきたもんだよ。
『これを食べないと1日がはじまらないんだ』とか言いながら
パイを買って仕事に行くみんなの笑い声が好きでね」
しかしある時、火事でお店が全焼してしまったそうで、
財産はすべて燃え尽き、
その心労から子どもを身ごもっていた奥様も流産してしまったと言います。
本当に何もかも失い、1日1日を何とかしのぐような生活。
「何度死のうと思ったことか。
でもね、ふとテレビを見てたらディズニーのコマーシャルが流れたんだ。
『ここに来れば、幸せになれる』って。
だからそれから必死に働いて・・・
それで、今日ようやくここに来れたんだ。
火事が起こる前、女房が俺に言ってね。
『お金がたまったら、真珠のネックレスがほしい』って。
だから、ディズニーに来たら絶対に真珠のネックレスを
買おうと思ってたんだよ」。
旦那様は笑いながら話してくれました。
奥様はじっと目を閉じ、
ネックレスに手を当てながらその話を聞いていました。
そうして、口を開いたのです。
「私は充分幸せでしたよ。
50年間、一度だって後悔したことはありません。
子どもはできなかったけど、手も顔もしみだらけだけど。
でも、このネックレスに触ってると若い頃に戻ったような気分になれるの。
本当に、あなたと一緒に来れてよかった」と・・・
いかがでした?
私たちは、いつもお客様や取引先の方々と接しています。
皆さん目的があり理由がある。
何年も何年もお金を貯めて念願だった
クルマをお買い求め戴いているかもしれない。
そんなお客様を気遣える人になりたいですね。
上田比呂志 著
日本人にしかできない「気づかい」の習慣より
今日も最後までお読み戴きありがとうございました。
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