最終更新日: 2014/08/09
おはとうございます。
昨日のブログ(前編)から今日のブログ(後篇)へ続くよう配置しました。
ここ南相馬は、昨夜から凌ぎやすく、暑さも一休みって気候です。
しかし、強力な台風11号は、日本列島直撃のようですね。
明日、明後日は台風情報を確認しながら備えて行きましょう。
さて、今日は、とても感動した実話を紹介します。
交通事故でお父さんが亡くなり、小学校三年と一年の男の子、
そしてお母さんが残された。
この交通事故はどちらが被害者・加害者かの判定が難しかったが、
最後には母子家庭側に加害者という決定が下されたのである。
加害者側とされた三人は家を売り払って、
見知らぬ土地を転々として暮らした。
やがて落ち着いたのは農家の納屋。
親切な農家が見るに見かねて貸してくれたのである。
ムシロを敷いて、裸電球をつけ、
小さなガスコンロとダンボール箱の食卓だったが、
三人はとてもうれしかった。
育ち盛りの男の子二人をかかえてお母さんは、
昼は学校給食の手伝い、夜は料理屋の洗い場へと、
寸暇を惜しんで働いたのだが、やがて限界がやってきた。
「これ以上働けない!申しわけないけどお前たちをおいてお母さんは死にます」
こう決めたお母さんは、
家事のすべてを引き受けてくれる小学校三年の長男に最後の手紙を書く。
…お兄ちゃんへ、おなべのなかに豆がいっぱい水にひたしてあります。
今夜は豆を煮ておかずにしてください。
豆がやわらかくなったら、おしょうゆを入れるのですよ…。
深夜家に帰ってきたお母さんの手には、多量の睡眠薬が握られていた。
足元には枕を並べて眠っている兄弟の顔が見える。
よく見ると長男の枕のそばに一通の手紙が置かれていた。
思わず手に取って開いてみると…、
…お母さん、ぼくはいっしょうけんめい豆をにました。
おしょうゆも入れました。
でも夕食のとき、弟はしょっぱくて食べられないといって、
かわいそうにごはんに水をかけて食べたのです。
お母さんごめんなさい。
でもぼくを信じてください。
ぼくは本当にいっしょうけんめいにたのです。
お母さん、お願いです。
ぼくのにた豆を一つぶだけ食べてください。
そしてもう一度、豆のにかたを教えてください。
お母さん、今夜もごくろうさまでした。
お休みなさい。
さきにねます…。
長男の煮た豆を一粒一粒食べるお母さんの目から
大粒の涙がとめどなく落ちた。
大声で叫びたい気持ちをおさえて、
お母さんは心の底からわが子に謝ったのである。
つづく・・・
今日も最後までお読み戴きありがとうございました。
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