最終更新日: 2014/10/26
おはようございます。
昨日は、山下泰裕氏がシドニー五輪の100㌔超級決勝で
惜しくも銀メダルだった篠原信一氏を語った言葉を紹介しました。
実は、このシドニーを含め2大会連続ゴールドメダリスト
男子柔道60㌔級の野村忠宏氏についても語っています。
初日に野村忠宏が60㌔級で優勝しました。
前の日に試合のあった人間は、
次の日の人間が力を出し切ることができるようそばに
付き人として付くということを、前もって決めていたんですね。
それで試合が終わった日は、野村はマスコミの対応をし、
次の日も朝八時から対応して、
それが終わってお昼の十二時に試合会場に、
車の中でハンバーガーを食いながら駆け付けて、
中村行成の付き人をやったんですよ。
それで中村が負けた。負けて控え室に帰ってきて、
がくっと座り込んで着替え始めた。
そのとき、野村が中村の柔道着をものすごく
大事に大切に一所懸命畳んで・・・
付き人は試合に向かうまでですから、そこまでやる必要はないんです。
それなのに負けた中村の柔道着をものすごく愛しそうに
丁寧に丁寧に折り畳んでいる。
その野村の姿を見たとき、われわれコーチもものすごく心打たれた。
ああ野村は人間的にもまた成長したな、
人の痛みがわかる本当のチャンピオンになったな、と思ったものです。
今日も最後までお読み戴きありがとうございました。
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