最終更新日: 2016/09/11
おはようございます。
昨日行われた全米オープンテニス準決勝
錦織VSワウリンカ
残念ながら1-3でワウリンカの前に敗れてしまいました。
対戦成績も拮抗していた相手だけに決勝まで駒を進めて欲しかったな。
一昨日ベスト4をかけた世界ランク2位のアンディ・マレー戦での
死闘を制した錦織 圭の戦いは、世界のテニスファンにその存在感を
示すに余りある素晴らしい試合でした。
そんな錦織が注目される以前の2007年に、
当時の世界ランキング一位選手である
錦織も憧れていたスイスのロジャー・フェデラーに対して、
日本のある記者がこんな質問をしていました。
「なぜ、日本のテニス界には世界的な選手が出てこないのでしょうか?」
これに対し、フェデラー氏の答えは我々日本人の目を覚まさせるものでした。
「何を言ってるんだ。日本には彼がいるじゃないか!」
そして記者がフェデラー氏の栄誉をたたえ、
フェデラー氏自身のグランドスラムについて取材した質問に対しても…。
「グランドスラムは、自分よりも日本の彼のほうが先だよ」という回答。
グランドスラムとは、全仏、全豪、全英、全米オープンの四大会を
一年間で全て優勝するという意味で、まとめて年間グランドスラムと呼びます。
世界的テニスプレイヤーであるフェデラー選手にここまで称えられる選手とは、
いったいどんな人物なのでしょうか…?
そうです。
いま、リオデジャネイロ・パラリンピックに出場している国枝慎吾選手。
フェデラー氏が絶賛する国枝慎吾選手は9歳の頃に
脊髄腫瘍により下半身麻痺となり、車いす生活となりました。
その後、母のすすめで小学校六年生のときに車いすテニスを始めます。
車いすテニスは、文字通り車いすで普通のテニスコートでテニスする競技です。
そして国枝選手は、車いすテニスで全豪テニス優勝、
二年連続二冠達成する世界ランク一位の実力の持ち主なのです。
車いすテニスには、ラケット以外に車いすという重要な道具が必要となります。
2015年全仏オープン決勝で優勝したときの相手選手の車いすは、1,500万円
一方、国枝選手の車いすは40万円というお値段。
高い道具、車いすを使えばよいというわけではないことを
国枝選手の実力が物語っています。
これほどの選手を、なぜ我々日本人が知らなかったのでしょう?
それは今までメディアで車いすテニス、パラリンピックが、
メジャーなスポーツ競技に比べ報じられることが少ないから。
しかし、今回のリオ・パラリンピックは、2020東京を見据えてか、
今までよりも注目度が高くTVでの放映がされています。
國枝選手を始め「世界で羽ばたく」日本のアスリートたちの
リオでの活躍を応援しよう。
今日も最後までお読み戴きありがとうございました。
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