最終更新日: 2017/12/17
おはようございます。
今朝は、昨日の続編をお届けします。
本来なら花嫁のお手紙の時間。
「ここで、新婦から感謝のお気持ちを込めてご両親へお手紙を・・
といいたいところですが、その前に・・」
お父様にスポットがあたります。
驚くご新婦。
ざわめく会場。
前代未聞の花嫁の父からのお手紙の朗読です。
「娘が生まれるとわかった瞬間、嬉しくて嬉しくて・・」
「幼いころはおてんばだった君、
怪我をしないか毎日気が気じゃなくて・・・」
溢れ出す愛が溢れた想い出話に
新婦も会場のゲストも涙を流しながら聞き入り
本当に温かい優しい空気が会場を包んでいました。
そして、こんなエピソードが・・・
「君は小学生のころ、学校でいじめにあっていました。
毎日泣きながら帰ってくる君。
学校に行きたくないと駄々をこねる
君を厳しくしかってしまったこともありました。
けれど、君が眠りについた後、
厳しくしかってしまったことを後悔しながら
君の寝顔を眺めながら
この子だけは何があっても守りぬかなくては
どんなことがあっても自分はこの子の味方でいようと
頬を撫でて語りかけていたものでした。」
このエピソードがお父様の口から語られた瞬間、
ご新婦は堰をきったように顔を覆って涙されました。
その理由はすぐにわかりました。
いよいよ、花嫁からのお手紙。
そのお手紙の中に
なんとこんなエピソードがありました。
「私が小学生の頃、学校でいじめに合っていました。
辛くて、辛くて、学校に行きたくなくて
そうお父さんに伝えると厳しく怒られたこともありました。
でも、泣きながら私がお布団に入ってしばらくたつと
お父さんはそっと私の隣にやってきて、
私のほっぺたを何度も撫でてくれましたね。
その手があったかくて優しくてとても安心して、
明日も頑張ろうと思えました。
お父さんはきっと今日まで
私がすっかり寝ていると思っていたと思うけど・・・
本当は私、毎晩、起きていたんですよ。
お父さん、あのときはありがとう」
そういって、にっこりとお父様のほうに笑いかけるご新婦。
今度はお父様が顔を覆って涙される番でした。
何十年ぶりに魔法が溶けたように明かされた
ある日の父と娘の素敵な記憶。
お父様からのお手紙と
ご新婦からのお手紙と
その両方のエピソードが重なった瞬間、
幼い新婦の頬を撫でて優しく語り掛けるお父様と、
寝たふりをしながらそんなお父様の気持ちを嬉しく感じている
父娘の姿が、その情景が鮮明に浮かんできて・・・
私は、会場の隅のPA室の裏に隠れて・・・
涙が止まりませんでした。
会場もこの素敵な偶然の奇跡に感動に包まれ
父娘に贈る温かく優しい拍手がしばらく鳴り止みませんでした。
そこにいる人のすべての心がひとつになった瞬間。
今日も最後までお読み戴きありがとうございました。
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