「私が最も重視するのは『早期・重課・鍛錬主義』である。
どんな人でも若いうちから、能力を上回る程度の仕事を与え、厳しく鍛える。
そのような困難に立ち向かい、努力を重ね、苦労を積まねば人は育たぬ。
実力と人間は形成されぬ。教育はキレイごとではダメなのである。」
By:土光敏夫
早いうちに、重い課題を与え、鍛え上げる。
これが、土光さんの言う人の育て方です。
重すぎる、大きすぎるほどの課題を若者に課し、鍛える。
おそらくはご自身が自らにしていたことを人にも望まれたのではないか。
そのように思いますね。
本田宗一郎は、土光の兄貴と慕っていたそうです。
他者に対しても自分に対してもそうですが、
できることだけをやっていてはダメなんです。
進歩がないんです。向上心がなければ成長など見込めるものではありません。
人は大きな期待を寄せられる、
自分が大きな目標を持つからこそ頑張れるんです。
そこには創意工夫があり、進歩があります。
やがて成長することが約束されます。
私が21歳の時、当時所属をしていた会社で転勤を命じられ
S店長の下で営業をすることになりました入社2年目の事です。
10年以上のベテラン営業の先輩方と同等に扱ってくれるのは良いのですが
課せられる目標は、先輩方とこれまた一緒。
一番の年下で若造の私を同じステージで扱ってくれることが嬉しくて
どんどん営業としての成果が上がりました。
でも、何につけて、厳しく怒られるのは、いつも私でした。
ある時、朝礼後のミーティングで集中砲火を浴び
(この時は私が悪かったんですが・・・)
気絶して座っていた椅子から崩れ落ちたことがありました。
皆さん想像できます?
それ程、私には強烈に厳しい上司でした。
「なぜ俺だけに厳しいんだろう・・・」って思っていましたが
部門の中で何か問題が起きても必ず私たち部下の盾になって
部長や社長から直接お叱りを頂戴することはなかったですね。
部下である私たちを守ってくれました。
そんな上司に男気を感じていたんでしょうね。
私の今があるのは、このS店長に厳しく教えて戴いたお蔭。
と、心から感謝しています。
以前の会社を退職して数年後、
S店長から
「梅田が俺の部下だった時、人一倍厳しくお前を指導していた。」
「いずれ、家業に戻って会社を経営し、社員を育てて行く立場になる。
勤め人と同じ考え方と行動では、潰れてしまう。
だから俺は、特に厳しく接していた。」と言ってくれました。
この話を聴きながら涙がこぼれ
本当に素晴らしい上司にめぐり会えたことに感謝でした。
現在の会社に入社5年目で
福島県No.1の営業マンになりました。
それから7年連続でNo.1
そして、2年連続で東北No.1の営業マンになりました。
やはり、お世話になったS店長に
「諦めない心」を徹底して叩き込まれたお蔭です。
これは、とうてい無理だと思えるような負荷に対して
挑戦し続けてきた結果の現れであると思っています。
仕事にしても遊びにしても参加できることに対しては貪欲になる。
そうすれば、何事にも興味がもてます。
興味がもてれば、やがて志にも通じることを理解できる。
『やる』 と決めることができるというのも実感できる。
そうなれば、『やる』 と決めて 『やる』、実行するだけですね。
今日も最後までお読み戴きありがとうございました。
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