Honda Cars 八幡浜

弊社会長水内 勇が1954年（昭和29年）に「水内自転車店」を市内矢野町で創業して今月で満70年。

時代の変遷とともに取り扱う商品は変わりましたが、モビリティサービスという地域のみなさまへ移動する喜びをお届けする形は変わらず現在に至りました。

会長は第2次世界大戦時に少年期を過ごし、まだ日本が戦争により今より遥かに混乱し困窮を極めていた時代でした。

中学卒業後、夜間の高校に通いながら現在も市内古町の老舗として知られる富田商会さんで二輪整備の研鑽を積ませていただきました。

その後、19歳で独立して自転車店を起業しました。

当時は当然ながら佐田岬半島にはメロディーラインもなく、山中の細い旧道を通って自転車店が無かった旧三崎町まで行き、出張修理をしながら八西地域に少しずつお客様を広げていったそうです。

今では考えられませんが当時の休日は１カ月に１日休めたら良かったそうです。

本田技研工業の創業者本田宗一郎氏とも共通しますが日本が敗戦から奇跡的な復興と経済成長を遂げたのは、この世代の人々のハングリー精神に因る処も大きかったと考えます。

（中央：本田宗一郎氏の愛媛県来訪時の様子、宗一郎氏の向かって前列左が弊社会長です。）

時代の流れと共に世の中の移動手段が自転車からオートバイに変わり、弊社も本田技研工業株式会社と取り引きを始めました。

本田技研工業も当時はベンチャー企業の１つでしたので全国に販売網が少なく、そこで販売網の構築として取り引きを始めたのが1万3千を超える全国の街の二輪店でした。

現在の「Honda Cars店」の 前身に地域の二輪店が多い理由はそういった経緯があってのことです。

まさに本田技研工業株式会社と共に歩み成長してきた弊社の歴史であります。

1966年（昭和41年）には昭和通りに移転し、屋号も「水内自転車店」から「八西ホンダ」になり、ホンダ専門店として二輪車と共に四輪車の販売を開始しました。

1970年（昭和45年）には市内産業通りに再度移転し、本田技研工業株式会社と特約店契約を結び、二輪・四輪併売から完全に四輪販売に切り替わりました。

1985年（昭和60年）には本田技研工業株式会社とディーラー契約を結び、屋号がホンダプリモ八西となりました。

日本経済の絶頂期でもあったこの頃からお客様とのお取引きの数も飛躍的に伸びました。

私もこの頃には記憶もだいぶ鮮明になっており、幼少期から店舗があった産業通りが遊び場でもありました。

当時の私を知る長くお付き合いくださっているお客様からも最近では社長と呼ばれることが多くなりましたが、私は大ちゃんと呼ばれる方がしっくりきます。

二輪店の時代から世代を超えて長年に亘るお付き合いしてくださっているお客様には本当に感謝の気持ちで一杯です。

1986年（昭和61年）には法人格を取得し、「株式会社八西ホンダ」となりました。

2001年（平成13年）に現在の松柏に移転し、新社屋を建設しました。

この年に私も研鑽を積ませていただいたホンダプリモ広島さん（現在のHonda Cars 広島さん）から八幡浜に戻り、株式会社八西ホンダに入社しました。

2007年（平成19年）には屋号が「ホンダプリモ八西」から現在の「Honda Cars 八幡浜」になりました。

2013年（平成25年）には店舗を拡張、2016年（平成28年）には私が代表取締役に就任致しました。

2018年（平成30年）には当時の本田技研工業株式会社の八郷隆弘社長が弊社に来訪されました。

「株式会社八西ホンダ」は70年に亘ってモビリティサービスを通じて八幡浜市・西宇和郡を中心に地域に根差した経営をさせていただき、地域のお客様とのお取り引きを拡げさせていただき、移動する喜びをご提供して参りました。

現在、Honda Carsの販売網も再編が進んでおり、企業間の統廃合が進んでいる地域もあります。

弊社に関しては、独自性を持ち本当の意味で八西地域の経済・生活・文化・人との深い関わり方をしたいと思っております。

その為にも創業の地「八幡浜」に本社機能を置き、これからも「株式会社八西ホンダ（Honda Cars 八幡浜）」として地域に根差して地域に必要とされる企業であり続けたいと考えています。

「このクルマの目的地は心豊かな生活」という経営理念を掲げ、「先義後利」「不易流行」という価値観・行動指針を基に、創業100年企業を目指して参ります。

70年の歩みの中でご迷惑をお掛けした方もいらっしゃるかと思いますが、これまで取り引きさせていただいたお客様、働いていただいた社員の皆さん、関係関連企業の皆様など、すべての方々に感謝申し上げます。

今後とも株式会社八西ホンダをお引き立て賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。