ブログ

2021年6月アクティトラック生産終了

2020/01/26

投稿者:水内 大介

acty.png

すでに一部報道や当店でアクティトラックをご購入されたお客様にはご案内してご存知の方も多いのですが、アクティトラックが来年2021年6月をもって生産終了となります。

acty2

Hondaとしましては、1963年(昭和38年)のT360で軽トラック市場に参入してきましたが、58年の歴史に幕を閉じることとなります。

販売店の私たち、特に地方の第一次産業が基幹産業である、愛媛県南予地方の販売店においては残念至極で、私はこの発表を聞いた時にしばらく放心状態になるほどでした。

私は生まれた時からHondaと共に成長してきたと言っても過言ではありません。

hondaprimohassei

日本一の柑橘生産地のHondaの販売店の息子として生まれ、常にHonda製品に囲まれ育ってきました。

その傍らには必ず歴代のアクティトラックもいました。

actynidai

幼いころには社用車のアクティトラックの荷台に上って遊んだものです。

そういう思い出深い1台が市場から消えることに大きな喪失感すら覚えます。


もちろん、これまでアクティトラックを御贔屓にしていただいているお客様にとっても残念なニュースであることは深く承知しており、私どももとても心苦しく感じています

柑橘生産・水産業が盛んなこの地域において軽トラックは絶対に必要なノリモノです。

アクティトラックは他社よりも高い価格設定ですが、耐久性・荷台の強度・エンジン性能・ミッドシップエンジンによる走行安定性などなど高い評価をいただき、軽トラックとしてはブランド力の高い商品として認知され、価格が高くても絶対にアクティトラックじゃないとダメというお客様も非常に多い車種です。

それだけにアクティトラックが生産を終えるのは、ただただ残念、本当に残念なことです。


生産終了の背景として、1988年には42万台あった国内軽トラック市場ですが、2018年までの30年間で半減以下の18万台まで市場規模が縮小しました。

これは第一次産業の従事者の減少や高齢化などが原因と推測されています。


また来年2021年6月から、商用車に対して段階的に環境・燃費・安全性能に関して段階的に法規制が厳しくなります。

これはかなり厳しい基準の法規制です。

それらをクリアするには莫大な開発コストが必要で、それらを価格に反映するとなると現在の価格設定では販売が現実的に難しい状況になることが生産終了の要因の一つとして挙げられます。


実際、八幡浜市や西宇和郡においては、アクティトラックの使用場所のほとんどが蜜柑山や海岸、市場や作業現場です。

それだけに果たしてそこまで厳しい法規制が必要なのかというユーザー様からの声も耳にします。

時代の流れとは言え法規制が始まるのは避けがたいことで、法規制なのでHondaだけではなく、おそらく他メーカーも今後軽トラックを開発・販売するのは従来通りというわけにはいかなくなるでしょう。


Hondaとしましては一旦アクティトラックの生産を終えますが、補修部品に関しましては30年間の長期に亘って確保していきますので、今後の整備に関しましても安心してご利用くださいますようお願い申し上げます。

来年6月にかけて、当店としましても通常の販売台数の1.5倍のアクティトラックの在庫を仕入れる予定にしています。

お乗り換えをご検討中でしたら、在庫や納期・生産台数等も流動的になることが予想されますので、まずはお早目に当店へお気軽にご相談くださいませ

記事一覧に戻る