Honda Cars 八幡浜

１０月２５日より東京モーターショーが開幕しました。

私も前回、前々回と会場の東京ビッグサイトに足を運び、今回もぜひ行きたいと考えていましたが、調整がつかず今年は行けそうにありません。

会場内は各自動車メーカーはもちろん、自動運転技術や電動技術に関連したサプライヤーも最先端のテクノロジーを紹介し、近未来の自動車社会を覗けるワクワクする空間です。

Ｈｏｎｄａの今回の１番の目玉は世界初公開となる新型フィットでしょう。

コンパクトカーとしては画期的な２モーターハイブリッドを搭載し、お客様がクルマを通してメーカーやディーラーとつながり安心・安全の様々なサービスを受けられるＨｏｎｄａ　ＣＯＮＮＥＣＴ（ホンダコネクト）が初搭載され、常に時代を先駆けたフィットらしい正常進化を遂げて登場しました。

デザインもライフステージに合わせた５タイプから選べられ、老若男女問わず愛されてきたフィットは健在です。

そして何よりヒトを研究してきたＨｏｎｄａらしく、より多くの人に乗っていただくクルマだからこそ感覚的に直感的に使いやすい・座りやすいなどといった心地よさを徹底的に追及して開発されましたので、毎日使いたくなるクルマに仕上がりました。

お客様だけではなく販売店の我々も心待ちにしているフィットですが、残念ながら販売時期が当初の予定より延びてしまいまして来年２月となっております。

すでに報道されている通り電動パーキングブレーキシステムを搭載したＮ－ＷＧＮで不具合が見つかり、現在それを解消しようとＨｏｎｄａグループを挙げて取り組んでいる段階です。

新型フィットにも共通部品が使われる関係で、Ｎ－ＷＧＮの生産体制が万全になることが見通せそうな時期を見計らっての発売となる予定です。

メーカーも販売店も大きな痛手であることは間違いありませんが、それよりも何より楽しみにお待ちになっているお客様にご迷惑をお掛けしていることが心苦しい限りです。

待っていただいている多くのお客様が「仕方ないよ、楽しみに待つよ」「待っているから良いものを作ってよ」と温かいお言葉を掛けてくださり、逆に私たちの方が救われています。

お待たせしている間、メーカーと協力して可能なことは全てさせていただく気持ちです。

今回の不具合はいただけるものではありませんが、Ｈｏｎｄａの良いところとすれば現象と向き合って、納得のいく良いモノを送り出せるよう正直にモノづくりに努めている点であると私は考えます。

今後、安全面や環境面の法規制はますます厳しくなりそれをクリアする為に莫大なコストも掛かります。

人手不足や労働時間の減少、世界情勢の不安定などなどグローバルな要因に左右されがちで、１００年に１度の大転換期と言われイメージ以上に厳しい時代を迎えている自動車業界ですが、電動化・自動化の普及に向けて着実に一歩ずつ良品を開発し、そして私たち販売店はお客様にそれらの商品をお届けし、その後のカーライフをサポートさせていただくといった、当たり前のことを真面目に取り組むほかありません。

今年の東京モーターショー、タイミング的にＨｏｎｄａとしては苦い感じになってしまいましたが、だからこそまた謙虚にＨｏｎｄａらしさについて考える良い機会になったのかもしれません。