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仕事終わりの消防団活動

2022/05/29

投稿者:水内 大介

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次の週末5日(日)は八幡浜市消防団の操法大会です。


消防団についてご存知のない方もいらっしゃるかもしれませんが、市民で構成された消防のボランティア組織です。
私も八幡浜に帰って間もなく20代の頃より消防団に入団しています。
正直なところ全く入るつもりはなかったのですが、同業者の先輩に声を掛けられよく分からないまま入団しました。
最初は活動も前向きではなく、仕事や他の社会活動で忙しいためいつ退団しようかとばかり考えていましたが、かれこれ歴も20年ほどになってきました。

もちろん時間の拘束もあって気楽な活動とは言えませんが、火事などの有事の際には地元の防災・減災のお役に立っているという実感を身を以て感じるにはこれ以上の組織はないかもしれません。
消防団活動を通じて地元地域の防災・減災のことをより深く理解することが出来ますし、八幡浜で商売をする以上はこういった社会活動を通じて地域にお返しすることが大切だと考えています。
ありがたいことに消防団のつながりから車もお世話になることもあります。
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消防団の活動で最も大変なことの1つに操法大会というものがあります。
火事を想定して決められたルールと所作と時間によって消火技術を競う大会です。
本来は4年に1回の開催ですがコロナの影響で2年延期になり、今年も開催が危ぶまれましたが有志の分団による開催が決まりました。
コロナで辞退する分団も多い中、今回辞退すれば次はさらに4年後の開催となり10年も大会から遠ざかることになります。
そうなると消火技術の衰えや継承問題が発生し、防災・減災力の低下につながることの懸念から、細心のコロナ対策を払って所属する中央分団1部は出場の決断を下しました。


出場選手は指揮者と1番員~4番員。
4月下旬から練習が始まり、今回私は2回目の選手となり4番員を担うことになりました。
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4番員は消防ポンプ車から、前方の火点で放水する1番員や2番員へ水を送水する担当です。
2大会前は1番員でしたので火点に向けて放水する側でしたが、今回は水利から送水する側のため新しいことばかりです。
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普段仕事で扱っている乗用車とは全く違う機器の操作で、吸水・送水レバーの開閉や送水スロットルでポンプの回転数の操作をします。
スロットル回転の時間や加減によってタイムや圧力が全く変わって競技に影響が出る為、これらの操作は繊細かつ大胆さが求められ、4番員の最大の難関であり最大の見せ場でもあります。
モータースポーツが好きな方なら分かっていただけるかもしれませんが水を送るホースを鈴鹿サーキットに例えるならば、勇気と度胸が試される130Rをアクセル全開で突進し、最終シケイン手前でタイミング良くスロットルを緩め、ホームストレートへの立ち上がりで最大のトラクションを掛けてゴールするといった感じでしょうか。
よく分かりませんかね…(笑)

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普段は我が母校の江戸岡小学校で練習を行いますが、雨の日は新町ドームで規律や所作の練習を行います。
商売人が多い中央分団1部なので、練習会場や道具には困りません。

仕事を19時頃に終えて、そこから練習会場に向かい21時まで練習。
片付けをして反省会を行い1日が終えるのは22時。
そこから帰宅して食事や入浴をして就寝という生活が2カ月近く続くわけです。
ちょっとした大人の部活動みたいな感じですね。
大変ですがやり始めると極めたくなるもので不思議です。
健康的なのかどうなのか分かりませんが、操法練習が始まる前は不眠で悩んでいましたが練習が始まってから朝までよく眠れるようになりました。

この日々も残り1週間。
毎回の優勝候補である真穴分団1部と3部には到底足元にも及びませんが、パーソナルベストを発揮出来るようラストスパートがんばります。
大会日は競技終了後、ありがたいことに新車の納車の予定も入っていますので、気分良く仕事に戻りたいものです。

都市部ではあまり触れることのない消防団活動ですが、田舎の地方ではこのような活動で地域コミュニティが保たれています。
弊社では整備士の武井も消防団員として活躍してくれています。
商売だけではなく、今後もこうした社会活動を通してお世話になっている地域にお返し出来ればと考えます。

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