新型ステップワゴン 情報まとめ

動画は、その辺のYouTuber様や自動車評論家様のものではなく、主に開発責任者のインタビューが入ったものを厳選しています。


ホンダカーズ富士中央様 東京オートサロンにて
動画(YouTube)
【開発責任者の話(抜粋)】

 市販モデルは『安心と自由を基にした快適性を極(きわ)めた車』ですが、展示用は、(SPADA PREMIUM LINEというグレードをベースにして)スポーティさを尖(とが)らせているので、市販モデルとは少し違うチューニングをしている。
 具体的には、(SPADA PREMIUM LINEというグレードより)車高を(15mm)低くし、18インチタイヤをはかせている。
 これからの時代にずっといっぱいメッキがついて、そういうものがお客様に対していいものなのだろうか、がひっかっかっていた。
  (車は)本来、お客様を幸せにしてくれるアイテム。なのに、アイテム(道具)がなぜそんなに目立つのか。道具というのは地味でなくてはいけない。使いやすくなくてはいけない。使っている方が、本当に幸せに見える、そういうものを作りたかった。そのため、AIR、SPADAともにおとなしくなっている。
 リアビューは、すぐに決まった(初代・2代目のステップワゴンをモチーフ)。
 内装に関してはリビング(居間)。家の中を想像してもらえばわかるが、『角(かど)がとんがったもの』が無い。だからいたるところにソフトパッドを配置して柔らかくしている。そして痛くない空間を一周させてリビング(居間)を表現している。
 運転席は運転者のためのものなので、ホールド性(座っている人を包み込む感じ)が重要。ただ2列目はリビングにあるソファと同じ…という観点で作っている(ので、乗ってみれば実感できると思います)。
 3列目は、今までは補助的役割が多かったが、使い方として、おじいちゃん・おばあちゃんに乗ってもらうことが多い。その時に乗り心地が悪いとおじいちゃん・おばあちゃんがかわいそうで申し訳ない。でも、今回のステップワゴンは、3列目にどうぞと(積極的に)言えるくらい乗り心地をよくしたかった。そのために動的性能(足回り)を強化し、3列目の乗り心地が良くなるようにした。そのうえでシートのクッションの厚みを厚くしている。そして、孤立しないようにし、むしろ3列目は特等席。(3列目は)見晴らしがよく、落ち着く。


日刊自動車新聞様
動画(YouTube)
 

ホンダカーズ愛知様
動画(YouTube)

【開発責任者の話(抜粋)】

 『快適性を極(きわ)めた車』がコンセプト。車は生活を豊かにする道具(アイテム)。道具だからこそ、いつもそばにある、身近にあって邪魔にならない、だからこそ『派手ではない、落ち着くもの』を作っています。快適性というものがここまで来ている、というのを実感してほしい。

Q1.2列目の乗降ステップ、荷室の高さに変更はあるか?
A1.2列目の乗降ステップの高さは現行と同じ。
 荷室の高さは、(今回廃止された、現行のわくわくゲートが乗降を意識していたのに対し)、今回は後ろからの乗降を意識していないので、少しは荷室までの高さは現行より少し上がっているが、荷物の積み下ろしは快適。
 3列目の居住性を上げるため、クッションの厚みを増やしており、(それを床下収納にしている分)荷室までの高さが上がっている。

(閑話休題)
 2列目のシートはソファを意識している。
 今までは、運転手がちょっとハードな運転をしても耐えられるようなシート形状を意識していたが、今回はアームレストもあるしソファを意識して作って いる。スライドドアを開けた瞬間に『ソファがある、リビングだ』と感じさせるクォリティになっている。今までのミニバンでは床にあった(シートの)スライドレールも気になっていたので、極力見えないようにしている。そういう細かい心遣いが他にもたくさん詰まった車に仕上がっています。


【エクステリアデザイン担当者の話】

Q1.各社のミニバンの中で一線を画したデザインだが、どういう思いで作ったか?

A1.グランドコンセプトは【素敵な暮らし】。素敵な暮らしを表現する車を作りたかった。いろいろな雰囲気になじみ、それに乗るお客様がきれいに見える車を目指した。

Q2.他社のミニバンは、いわゆる『オラオラ顔』という言葉が先行し、『オラオラ顔ではないとミニバンはかっこよくない』と言われているが、今回のステップワゴンのジャパンプレミア後の反響はおおむね好意的。成功しているのではないか?ジャパンプレミア後の反響はどう感じているか?

A2.肯定的なコメントには一安心しているが、実際にお客様に届いて使っていただかないと本当の評価はわからない。

Q3.SPADAでデザイン面で、ここは見てほしい、というところはありますか?

A3.AIRと違うのは顔つき。精悍(せいかん)な顔つきになるように、部品の配置にこだわった。派手目の顔はメッキを使うのが一般的だが、あえて効果的な配置で金属の質感にこだわっている。メッキの総量は現行より多く使っている。メッキの量を減らしておとなしくなった、というわけではなく再配置して質感を高めている。

Q4.【SPADA】と【SPADA PREMIAM LINE】の違いは?

A4.メッキの色味が、SPADA・・・ダーククロームメッキ、SPADA PREMIUM LINE・・・プラチナクロームメッキ
ヘッドライトは、SPADA PREMIUM LINEは、オートアダプティブドライビングビームを標準装備
タイヤのサイズは、SPADA PREMIUM LINEは17インチ。SPADAは16インチ。
内装面は、SPADA PREMIUM LINEのシート表皮が高級感・上質感がある。


【ホンダカーズ愛知様 営業担当の雑感】

 顔周りは、精悍な顔つきと品格あるたたずまい。グリルのデザインもホンダならではのフロントデザイン。ワイドかつ重厚な造形に。メッキモールで品の良さを表現している。

 フォグランプが小さく見えるが、グリルデザインと一体化している。デザインを崩すことなく溶け込んでいて、きれいにまとまっている。

 スライドドアは静電タッチ式を採用しているので、ハンドルを引かずに触れるだけでスライドドアが開閉できるので、力が要らない。

 モニターはホンダ史上最大11.4インチ。主要なスイッチ類は下部に配置し、運転中でも操作しやすい。9インチ・8インチもあるが、性能が違うので注意。11.4インチ・9インチナビの場合は音にもこだわっていて、ハイレゾ音源に対応。高音質で映画や音楽を楽しめます。

 2列目シートはキャプテンシートの場合(ベンチシートもあります)、前後左右に動かせるが今までのシートはそういう機能があってもレバーがいっぱいあって操作が複雑だった。今回のステップワゴンはレバー1本でシンプル操作。

 リアビュー:フロント同様、品格がある。初代・2代目のステップワゴンを彷彿とさせる縦長のテールランプ。過去と違ってLEDなのでスマートさと懐かしさを感じさせる。

 テールゲートは、SPADA以上でメモリ機能がついているので、開ける量を覚えさせておけば、ぶつかることを避けられて安心(わくわくゲートのかわり)。