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私の工具箱

2021/03/19

お久しぶりです。

佐倉志津店 サービス 橘です。

「私の工具箱」の時間がやって参りました。

今回はこの「アダプタ」です。

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昔のホンダにはエンジンルームの中に燃料フィルタが配置されていて、その上部にボルトが付いていました。

このボルトを外して、燃料圧力ゲージを取り付ければ燃圧が測定できます。

わざわざ燃料の配管を切り離して圧力ゲージをつけなくてもよい。簡単に燃圧が測定できます。便利でしたね。

某T社はこんなではなく面倒だったような記憶があります。ホンダすごいと思いました。

しかしある時からこの燃料フィルタがエンジンルームからなくなり圧力ゲージを取り付けることができなくなります。

どーしよ。

そこでホンダは燃料配管の一部にこのアダプターを取り付けることによって今まで使っていた圧力ゲージを使えるように

したのです。

すごーい。これで今まで同様の作業が可能となりました。良かった。

しかし、時代は変わっていきます。(金属の時代からより軽くて自由度の高い樹脂、プラスチック、ゴム、複合材料などの時代へ)

燃料の配管にクイックチャックが使われるようになり、今までの仕組み自体が使えなくなります。

こんなやつです。

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接続はワンタッチです。取り外しや取付に基本的には工具を必要としません。

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今はもうあのアダプタは必要なくなりました。


技術が進化変遷していく過程であたらしいものが生まれそして消えていくという事はある意味必然でもありますが

このアダプタが存在しなければあの時燃料の圧力を測定することはできない。

そう考えるとこのアダプはが輝いて見えてきます。古いから劣っているものなのかというと今の時代に合っていないだけで

視点を変えるといまのものより優れた部分(非効率ですが)も存在するのではないか。


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私はこのアダプタを輝かせて見せている精神を大切にしたい。


クイックチャックもEVの広がりによりエンジンがなくなったら・・・。


さて、ホンダではこの春ヴェゼルがフルモデルチェンジ。

温故知新、New VEZEL 登場です。

お店でぜひご覧いただきたい。お待ちしております。


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最後までお付き合いを頂きありがとうございました。

佐倉志津店 サービス 橘でした。














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