お久しぶりです。
ここに書いても良いよという事なのでやってきましたが久しぶりすぎてやり方が…。
久しぶりでよくわからんが…。
とりあえず工具箱のふたをあけてみて、、、何か、、あるかなあ。
おっ、これは。

ずいぶん前にも登場してくれたかもしれませんがこれ見てシビックのVTiでの試験を思い出したのでこの
SCSショートカプラ(07PAZ-0010100)のお話を。
これはホンダで昔PGM-FIコントロールシステムの故障診断に利用するために警告灯の点滅
回数に推定故障個所を対応させることにより診断の際の手がかりを示してくれる画期的な
診断装置があったのですがそれを起動させるための「キー」になるのがこれでした。
車についてるサービスチェックカプラ(2P)にこのショートカプラを差し込むと診断システム
が立ち上がり警告灯が点滅してどの電気的系統に不具合があるのか教えてくれるわけですね。
まあ、診断する人間が自分の目でメータにあるエンジン警告灯がどのように点滅するのか数えるもので今の
「電子的」な診断装置ではなく、「電気的」な診断装置と言えると思います。
人間が読み取りやすい様に、長い点灯と短い点灯を組み合わせて表示していて長い点灯1回
の後に短い点灯が2回で「12」を表現し、少し消灯の後次の組合せを表現します。
推定故障個所が1か所なら「12」を繰り返し表示し、別の推定故障個所があれば、例えば「1」
だとすれば短い点灯1回を表示します。
読み取り時の注意はいろいろあるので結果として正確に読み取れず苦労した時もあり、また苦労した人も
いましたから、それはそれでスキル的なものも必要だったなあと感じてます。
誰でもいつでも診断機をつなげば間違いなく推定故障個所を表示してくれる現在のシステムとは違う
「アナログ」感を感じてくれたらうれしいです。
私、昔にとあるホンダの競技会で故障診断問題やりました。
車は
E-EG4 シビック3ドア
エンジンは
D15B
タイプはVTi
で警告灯の点滅回数確認。
水温センサーの異常だったと思いますがコードは6か8だったように記憶してます。
違ってたらごめんなさい。もう30年以上前の話で。
点滅回数読んで推定故障個所をマニュアルから調べて答え書いた気がします。その時に「PGMテスター」
という絶滅してしまった診断機も使いましたがその話はまたの機会に。

配線側からの絵です。
あーあ、途中で配線切ってますね。意味不明です。端子電圧を測りたかったのでしょうか。
そういえばこのカプラ―使わなくても事務用のクリップ代用してチェックカプラ端子に差し込んで
端子間ショートさせてましたねえ。
端子間ショートが目的なので良いといえば良いのですが今は端子が痛むのでマネしないでくださいね。
昔の話です。
なんで張ったのかわかりませんがクッションテープも古くなってボロボロですね。色が汚い。
自分のだから触れるけどほかの人のだったら触りたくないよね。
これはカプラーの端子側から見たところ。
最近のカプラー端子に比べると端子自体が大きいね。なんかカプラーの構造材も劣化してるような…。
というわけで故障診断について。
今の診断機はトラブルコードを単に教えてくれるだけでなく、情報収集、プログラムのアップデートやアクチュエータの駆動などの能力が
量、質ともに格段に上がっていていろんなことが出来る様になりました。ほんとびっくりですよね。
こうなってくると診断機が故障診断をしてくれるように感じてしまいますがどうでしょうか。
でも、診断機自体は診断結果に責任は取ってくれません。当たり前ですが責任は診断をした「ひと」に帰属します。
今、自動車は走るコンピューター化していて運転者が何もしなくても地点間の物理的移動が出来る能力を獲得しつつ
有りますが、その自動車は情報を移動させるのではなく人や物を物理的に移動させることが存在価値だと思います。
当然膨大な情報を一瞬で処理することが出来るコンピュータの存在はこれからも必要不可欠ですが、すべてが
電子的な世界で作られているわけではなく物理的な装置がどのように動くのかも自動車にとって重要な事だと思うのです。
自動車整備での故障診断であれば、診断機がどのデータを根拠にどの様なロジックでその診断結果を出しているのかを
診断する人間が理解出来なければ診断機を道具として使うことは出来ないのではないですか。
まだまだ勉強することはたくさんあるようです。診断機(コンピューター)に使われるのではなく使う為に。
ちなみに今SCSショートしたいと思ったら診断機を接続したPCでぽちっとすることでショート状態になります。解除も。
だから車両のショートカプラがどこにあるのか探すこともなくなりましたね。
以上です。
ここまで読んでくれた方、昔話にお付合い頂きありがとうございました。
またお会いできますように。
サービス 橘