今晩は
「私の工具箱」の時間がやって参りました
今日の工具はこれです
これはサーキットテスターのマイナスのテスター棒の先端に差し込んで使います。
測定先が「挟める」所ならテスター棒を差し込んだ側の反対側がワニ口になっているので手を
放してもマイナスプローブを接触させたままにできます。
その分手が空いてほかのことに仕えて便利。
測定するときはアース部に固定して使う事が多く電圧測定の強い味方です。
ワニ口の先端部分はこんな感じ
ワニの口に見えますか
開くとこんな感じ。
ちょっと怖い感じしませんか。
実際指の先とか挟むとっても痛いのでやらないでくださいね。
これを買ったのはずいぶん前になります
SE3級に合格したころなのでまだ30前かな
あるときに、とある車のアース回路に0.5ボルトの電圧が立ち上がってテスターは私に
異常な抵抗がこの回路にあることを教えてくれていたにも関わらず「このくらいの
電圧は測定誤差の範囲だから大丈夫」と自分に思い込ませてお客様にご迷惑をおかけした
事がありました。
そりゃそうですよね
0.5ボルトも電圧降下していたらまともに作動するわけがない。
私は「測定すること」が目的となっていてそのことで自分は「しっかり
やっている」と思っていたのでした。
申し訳ございませんでした。
そうです
何のための測定なのか。「目的」はなんなのかを把握、理解せずに形だけ真似てみても「わかってやっている人」と「そうでない人」では客観的に故障原因を判断する能力に大きな差があると私は感じます
これ、見た目ではわかりにくいから厄介な事象ですよね。
パッと目には同じことをしているのですから。
「それ、何のためにやっていること?」を問いかけるようになった頃に手に入れたものの一つがこのワニ口クリップです
なぜか。
まずきちんと正確な測定ができるように。
その頃の私は電圧の測定を馬鹿にしていたと思います。
そんなもので何がわかるのかと。
馬鹿にされていたのは私の方だったのですね。
無知を知るという言葉がありますがこれからも大事にしていきたい言葉だと考えています。
上の2枚は今ホンダから借りてるやつなのですが作りがしっかりしていて
いいなあ。このワニ口。
まったくまとまりのない状況となってしまいましたが今日はこの辺でお開きに。
只今当店では「夏ホンダ」開催中です、是非遊びに来てください。
佐倉志津店 橘