こんばんわ。
今日も「私の工具箱」の時間がやって参りました
とても久しぶりのような気がしています。
今回もどの工具がいいかなって探します。
…、何がいいかな……、!今日はこれ。
これは昔使ってたタイヤディプスゲージ。ちょっとボロボロですね。
タイヤの溝の深さを確認するための測定器具です。
ただこれは、、、本当にだいぶ前に「買った」のではなくホンダより「支給」された物のような記憶があります
うーん、はっきり覚えてないなあ。
けど、結構これ気に入って持って歩いて仕事してたと思います。
伸ばすとこんな感じ。
真ん中のシャフトが上下にスライドするように作ってあり、またその動きが少し規制されていて
動かすときに若干抵抗感もあります。
ポケットにさすクリップもついてますね。
上の方の文字が見えますか。
「Honda」と刻印というか印刷されてます。
「d」のところははげてますね。
他の文字は読めると思います。
その下見ると何やら数字が見えませんか。
これがタイヤ溝が何ミリあるかを表示しています。
1ミリ単位で印刷はだいぶ剥げてしまってますがまだ何とか使えそう。
赤い領域は乗用車の車検合格ラインの1.6ミリの領域でシャフトがこの領域を超えて伸びないと交換が必要なタイヤ溝ということになります。
シャフトは金属製ですね。アルミかな。
まあ測定器具としては大雑把な感は否めませんがいつでもどこでも誰でも簡単にタイヤ溝がわかることを優先して正確性には多少目をつむった道具ですね。
もっと正確に測定できる器具はほかにあります。
けど、私はこのゲージを制作し私たち整備士に配布するという企画をした方の目的はお客様のお車のタイヤの溝をチェックすることへの「気づきアイテム」として考えていたと思ってます。
お客様の大切なお車をせっかく点検整備させて頂いているのにタイヤの残溝に対する情報がお客様に伝わっていないのではないか。ここが出発点だと思います。
車は路面とタイヤの間に発生する物理法則に従って走り、曲がり、止まります。
普段は平気でも凍った路面だと滑りますよね。
その時のタイヤの能力の限界がイコールその時の車の発揮できる能力の限界となります。
「タイヤは大事だよ」ということをこのゲージはおしえてくれます。
初めてこのゲージと出会ったあの頃から私はどれだけお客様にタイヤは大事と伝えることができるようになったのか。
また、がんばろ。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
佐倉志津店 サービス 橘