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阪神淡路大震災

2021/01/21

投稿者:伊藤秀彦

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朝、大幅に遅れている新幹線を待つ人だかりの中に僕はいた。人々の苛立ちのせいだろうか。構内は静かなのにざわめきが聞こえているような気がした。待つ人たちの会話から西の方で大きな地震があったらしいという情報は得ていた。
その日の夜、用を終えた僕は東京の友人宅で過ごしていた。一緒にいた数人の友人の顔を思い浮かべると、その面子から、お酒を飲みながら、麻雀をしていたか、トランプをしていたか…まあ、どちらにしろ大したことをしていなかった。
BGMの代わりにテレビを付けていたが、ニュースの特番ばかりだった。
卓を囲みながらバカ話をしていた僕らは、時を追うことにテレビの画面から目が離せなくなっていた。
暗闇に点在する赤い炎。嘆きにも聞こえるアナウンサーの実況。カウンター式に増えていく死者の数。
僕らは無言でその惨状を観ていた。

その日から10年以上の時を経て、僕は被災地という場所に初めて足を踏み入れることになる。

26年前のその日を機に行動を起こした人を僕は何人か知っている。
そのうちの一人の方から、お正月明けに電話があった。26年経つけど、まだ引き続き活動するから、ご協力お願いという内容だった。
こんな風に歳を取るのもステキだなぁと僕が思っているその方の口癖は、無理せず出来る事を協力してください、である。

NVNさんの活動は温もりに溢れています。

そうだよね、石川さん。

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